お仏壇を買う時期やタイミングはいつが良いか
四十九日の法要や一回忌など購入時期は決まっている?
お仏壇を買うとなると、安い買い物ではありませんし、よくわからないという事もあってか、多くの方が買うタイミングに戸惑います。
実際にサイトを運営していて、多く相談が寄せられた質問の1つが、お仏壇の購入はどのタイミングなのか?です。
位牌の場合、故人が亡くなられた時に作るという方が多いので比較的わかりやすいためあまり悩みません。
しかしながら、お仏壇の場合はいつ用意すればいいのか?と悩む方が多いのです。
亡くなった時なのか、何かの法要の時なのか、そういったいつ買うかで悩む方も多いです。
本来の観点から言えば、亡くなるなどの不幸があったから、お仏壇を買うというものではありません。
とはいえ、今の時代においては変化してきており、実際には身近な家族が亡くなられた時に購入するという方が多いと言えます。
今回はそんなお仏壇を買うタイミングや時期について解説してみたいと思います。
仏壇は、思った時に買うので全く問題無い
買うタイミングで悩む人が多いのですが、結論を先に述べておくと、お仏壇は、いつに買わなければいけないといった事はありません。
お仏壇を買おう、買い換えようと思ったその時に買って、何の問題もないのです。
ただ人間というのは不思議なもので、「いつでも良い」となると、今度はそれはそれで逆に選びにくいといった声が上がります。
そういった背景もあってか、今では多くの人が何かしらのきっかけではないにしろ、区切りのある日を選んで買われることが多くなっています。
買う日や納品日の六曜は基本的に関係がない
仏壇には仏教が関わるため、なにかしら買う際には縁起的なものを担ぐ方が多いです。
実際にお仏壇を買おうと考えている方の多くは、実際に買う日、もしくは買って家に届けてもらう日に、六曜を気にされる方が多くいます。
しかしながら、厳密に言えば仏教と六曜は関係がありません。
仏教においては本質的に因果関係によって物事が決まり、六曜が直接原因として物事を左右することはないとされています。
- お仏壇と六曜の関係 - 購入や設置や開眼供養・閉眼供養はいつでも良い?
- 冠婚葬祭でよく気にされるものとして六曜があります。 特に冠婚葬祭のなにかを行う際にはその相性でその日は良い、悪いと選ばれるほど効力を持つこと …
とはいえ、やはりこのあたりは本人の気持ち次第なところもあります。
どれだけ周りに気にしなくても大丈夫と言われても、人によっては「それでもやっぱり…」と思う方も多いはずです。
実際、六曜は関係ないので大丈夫ですよとお伝えしても、なんとなく気になるという方も多く、仏滅の日に買うのは避けて大安の日を選んで買うという方も多くいます。
どの日だからどうという決まりはありませんので、六曜を気にしないという方であればいつでも大丈夫ですし、それでもやっぱり気になるという方は、仏滅など気になる日を避けて、大安を選んで買ったり届けてもらうという選び方で問題ありません。
仏壇の購入後も法要が必要なため、実際は合わせて買う事が多い
お仏壇も位牌も買って終わりというわけではありません。
お仏壇(厳密には御本尊)も位牌も、買った後に開眼供養という法要を行う必要があります。
そのため、法要をしなければいけないのであれば、もともと法要をするタイミングで合わせて揃えましょうという方が多くなっています。
実際にお仏壇を買うタイミングとしては、下記の2つのタイミングが多いです。
- 四十九日の法要に合わせて
- 一回忌の法要に合わせて
買い換えでなく新しくお仏壇を買う場合は、このどちらかのタイミングでお仏壇を買うことが多いです。
それぞれを見ていきましょう。
四十九日の本位牌と合わせて仏壇を買う
実際にお仏壇を買う方の多くはこのタイミングが多いです。
位牌については詳細は位牌で解説していますのでここでは省きますが、白木の札位牌から黒の本位牌へ四十九日を区切りに切り替える事が一般的です。
- 位牌の種類 - 白木位牌と本位牌の違いと目的などのまとめ
- 位牌は、大切な御家族が亡くなられた時、その故人の代わりとして供養するという、とても大切なものになります。 そのため、実際には葬儀や法要の際 …
位牌を用意する際に、同じお店で仏壇や祀る仏具一式も取り揃えるというのが、今では一番多いお仏壇を買うタイミングとなっています。
四十九日にお仏壇が必要というわけではない
これは勘違いしてはいけないのですが、必ずしも四十九日の法要時に、仏壇が必要ということではありません。
四十九日の法要時には、多くは木の位牌だった仮位牌から、故人の戒名や名入れで作られた本位牌へと、魂入れ・開眼供養を行います。
この時、当然ながら位牌だけで執り行う家庭もありますし、お仏壇をご用意して合わせて行うという家庭もあり様々ですので、御家族と相談の上で決めるようにしましょう。
ただ注意事項としては、大切な家族を亡くされて49日までに位牌だけでなく様々なものを用意するというのは、精神的にもなかなか難しい場合があります。
49日は長いようであっという間ですし、故人の身内関係者は仏壇や位牌だけでなく、各種手続き諸々などでも多忙を極めます。
特に故人との関係性が強く近い程そうなり精神的な疲労感は大きい物です。
そういった場合は、必要な位牌はしっかり用意して、お仏壇などは無理に四十九日にあわそうとせずに、もう少しゆっくりと落ち着いてからしっかり故人のためにお仏壇を選ぶ方がより良いといえます。
じっくり落ち着いて選ぶ方は一回忌でお仏壇を買う
先ほど書いたように、四十九日の法要で位牌と合わせて買うという方は今では非常に多いです。
これは何度も仏壇店に足を運んで見て聞いて選ぶよりは、一度にまとめて選んで買った方が楽という面もあります。
しかしながら、もう少し落ち着いてから選びたい、お仏壇の事はあまりわからないから、しっかり調べて納得してから買いたいという方も多く、そういった方は一回忌の法要時のタイミングで揃えます。
四十九日と言えば、まだ1ヶ月半と少しの日数しかありません。
故人とのお別れしてから日が浅く、心が落ち着いていない、冷静に判断できないという場合も十分にあります。
そういった時、場合によっては悪徳業者とまではいかなくとも、焦らすような営業文句で丸め込まれてしまい、身の丈や故人の事、ご先祖様のことが全く考えられていない仏壇の用意になってしまう恐れもあります。
そういった場合には、しっかりと選べる一回忌を目処に揃えるという事を家族で話合うと良いでしょう。
いつ買うのかは自由なため、何かのタイミングで
最初にも述べたように、お仏壇を買うタイミングはいつと決まっているわけではありません。
極論を言えば、今欲しいと思ったタイミングでも何ら問題はありません。
多くは上で述べてきたように、四十九日の法要に合わせてというタイミングか、一回忌の法要のタイミングに合わせる方が多いです。
ですが、それらの時期以外でも、お仏壇を買うタイミングとしてはこういった時期に合わせて買われる方が多くいます。
- お仏壇が古くなってきた・故障したから
- 引越をして部屋の間取りが変わってしまうから
- 御先祖や故人を今以上にお祀りしたいから
- お盆やお彼岸などの時期がきて色々と見直したい
- ○回忌で見直したい
- そろそろ買い換えと思ってたタイミングでセールを見かけたから
こういったような時に買われる方が多くいます。
最初にも書いたように、このタイミングで買わなければいけないといった事はありません。
お店での営業トークには注意しておく
お仏壇は安い買い物ではありません。
今では激安系のお仏壇が多数登場しているとはいえ、日用品のような価格で買えるものではありません。
安くても数万円、高ければ数十万円以上します。
ですが、お仏壇を売っているお店もボランティアではなく営利企業であり事業として利益を出すために店舗を運営しています。
そのため、自分はまだ急ぎじゃないと考えていたとしても、店舗の営業スタッフはそう思いません。
せっかく来店して見に来て、相談してきにくれたお客さんだから、なんとしても買ってもらうように営業しないと!と思っているかもしれません。
自分の精神状態が落ち着いている時なら、そういった営業トークも軽くあしらえるかもしれませんが、故人を亡くしてすぐの頃で位牌を探しにいったタイミングなどの場合、あの手この手のトークで不安にさせられて買ってしまった…とならないように注意が必要です。
実際に、残念なことではありませんが、そういった心の隙間や悲しいタイミングを狙っての営業をするスタッフも少なからずいますし、そういったクレームや声はいろいろなところで少なからず挙がっています。
お仏壇はいつ買っても問題ありませんし、今買わなければいけないといった事はありません。
大切なのはその思いでもあり、先祖を尊ぶという心構えや習慣が大事であり、そういう事から、思った時その時が、いわば仏壇を購入するに最良の時期でありタイミングであるという事でもあるのです。
変な営業トークなどに騙されたりしないようにだけはくれぐれも注意しておきましょう。
まとめ
お仏壇を買うタイミングというのは、やはり多くの人にとって悩ましい問題です。
実際にはいつでも良いというのが答えではあるのですが、いつでも良いからこそ逆に難しい問題になってしまっている実情があります。
そのため、多くの人は「四十九日の法要」か「一回忌」の法要に合わせる方が多いです。
これは位牌もそうですが、仏壇も買ってから(厳密には仏壇ではなく御本尊)、開眼供養の法要を行わなければなりません。
そのため、法要をするタイミングで合わせようと考える方が多く、この2つのどちらかのタイミングが多いです。
また、時期やタイミングと合わせてよく聞かれる「六曜」ですが、これも気にする必要はありません。
とはいえ、やはり仏滅の日に仏壇を買うのはなんだか縁起が悪い…と多くの人が思うため、そういう場合は大安を選べば問題ありません。
昔からある言葉に「思い立ったが吉日」という言葉があります。
お仏壇も、これと同じでいつまでに買わなければいけないといった決まりはありません。
買おうと思ったタイミングで、しっかりと故人の事だけでなく家の間取りや予算なども考えて買うようにしましょう。
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