なるべく費用を抑えて揃えたい方は必見!
仏壇・仏具・位牌全てを最安で揃えるにはいくら必要か?

  • 2022.03.17

仏壇 位牌 仏具

仏壇仏具の価格というのは、正直なところ今ではピンキリとなっています。
非常に高級なものを言えば、それこそ何百万という単位で必要になってくるほど高級素材が使われます。

最高級素材という観点で言えば、それこそ予算は青天井に近い形になってしまい、仏壇だけでなく仏具なども金などを使って高級に仕上げれば、それこそ各仏具、オーダーメードの受注生産で、それぞれ個別に何百万という大金が必要になってしまいます。

一方、こういった仏壇仏具に関しては、自分だけで決める事ができない事もあり、価格重視で選ぶのが憚れる風習があるのもまた事実です。
しかしながら、やはり今のご時世、価格を抑えられるなら抑えたいと思うのも人情です。

今回は、そんな仏壇や仏具、位牌を含め、一式を揃えようとした場合、伝統型、モダン型問わず、最安で揃えようとしたら実際にはいくらくらいの費用がかかるのか、をテーマにまとめています。

仏壇仏具の一式を揃えたいけれど、諸事情により予算はかけられないという方にぜひ読んでいただきたいコンテンツになっております。

最安を狙うならネット通販の一択

仏壇仏具を価格重視で選ぶとなると、まずどこで買うかというのが最重要視されます。
答えは見出しの通り、「ネット通販」が答えになります。

これはよくよく考えて見ればわかる通りですが、何か物を売ろうと思うと、どうしても様々な経費がかかってしまいます。
お仏壇というと、つい仏壇店が最初の候補になりがちですが、最近ではネット専門の仏壇店、位牌店なども多数登場しています。

こういったお店を選ぶことが、最安、激安で一式を揃えるために必要となります。

実店舗は経費という点で様々な費用がかかってしまう

これは実際に商売をしている人ならすぐに理解できるかとは思いますが、実店舗を構えるというのは、ただそれだけで非常にコストがかかってしまいます。

特に昨今の新型コロナウイルスなどの影響でニュースなどでも流れていますが、店舗はただ運営をするだけでも莫大な費用がかかってしまいます。

  • 地代家賃
  • 水道光熱費
  • 人件費

といったところは、店を運営するだけでかかってしまう費用になります。
そのため、どうしてもそのかかる費用以上を売り上げていかなければならないため、商品のラインナップ、販売価格などに加えざるを得ないのです。

場所という制限がある以上、ラインナップに限りがある

店舗というのは、当たり前ですが広さに限りがあります。
広い店舗を構えようとすればするほど、家賃も水道光熱費も高くなりますし、配置するスタッフの人数も増えてコストが膨らみます。

また、広い店舗を構えようとすればするほど、都心近くであればあるほど家賃は高騰しますし、借りやすい都心から離れた郊外や地方であれば、人がなかなかアクセスしにくいという問題も生じてしまいます。

そして、何よりも店舗というのはその広さまでしか商品を陳列する事が出来ません。
仏壇店の多くは、仏壇をただ置けば良いだけではなく、一式を揃えられるように、御本尊の仏像や掛け軸、お位牌、各種仏具などのスペースも必要です。

もっと言えばサービスカウンターやスタッフルームやバックヤードなども考えると、商品そのものを見せられるスペースというのは一部の限られたスペースのみになってしまいます。

そうなってくると、店の経営を考えた場合、激安ばかりで揃えてしまうと安い仏壇仏具ばかりが売れてしまい赤字経営に陥りかねません。
どうしても一定の価格以上の仏壇仏具を中心に揃え、激安などは個数限定やチラシなどから先客数名までといった制限をかけて広告として使うのが一般的です。

ネット通販専門店は、実店舗のデメリットが生じない

一方、ネット通販専門店では、当然ながら実店舗というのを必要としません。
お客様が来ないため、倉庫に全て置いておくのも問題ありませんし、メーカーや製造会社から直送といった事も可能です。

また、接客をしたり店舗に配置する人材も不要のため、オンラインや電話での対応だけで済むためスタッフの人数も極少数で対応が可能になります。

また、店舗の場合はどうしても商圏がその地域一帯のお客様にしか販売ができません。
東京の店舗に北海道のお客様が見に来たり、大阪や福岡からわざわざ来店して買いにくるという事はまずあり得ません。

一方、ネット通販というのはそういった場所の制限もありません。
運営会社自体は、東京や都心にあったとしても、購入のお客様が北海道でも本州でも九州でも配送をすれば良いだけで全国各地の全てのお客様が対象となります。

広さに制限がないため、Web上で仏壇のリストを見せれば済みますし、激安の仏壇や仏具をラインナップとして並べる事が可能になります。
場所に制限もないため、激安の仏壇を販売しても、それを全国各地の激安・最安を探すお客様に販売すれば一定の利益を取ることができるようになるのです。

そういった事から、ネット通販では激安仏壇、激安位牌、激安仏具といったラインナップで、仏壇店としてやっていくことができるのです。

実物を見ることができないのは最安・激安を狙うなら妥協すべき

ネットショップの最大のデメリットのデメリットと言えるの実物を見ることができないという点になります。
実店舗なら実際の仏壇仏具を見る事ができて良さやちょっと違うなどを感じる事ができますが、オンラインで完結するネットショップの場合はそうはいきません。

しかしながら、やはり激安・最安で購入することを考えた場合、そこは妥協すべきポイントになります。
実際、ネットショップで最安レベルの商品を実店舗で見てみた場合、全く同じ商品であったとしても価格は同じにはなりません。

また実店舗の場合様々な経費がかかっているため、激安系の商品はいわば客寄せのための広告塔的な商品になっているため、個数限定であったりそれ目当ての人だけを来られるのを良しとしない傾向も強いです。

最安で揃えようとするときに知っておくべき事

では、実際にあらゆるものを最安で揃えようとすると、予算はいくらくらい考えておくと良いかというのを見ておきましょう。

最安・超激安の場合はほとんど宗派で変わりはない

まず本来、仏壇仏具というのは宗派毎に細かな違いが存在します。
そもそもの御本尊が異なりますし、仏壇だけでなく仏具も宗派によって使う・使わないといった事が起こります。

しかしながら、最安という観点で見たときは、基本的に全宗派で変わらないと考えて問題ありません。
ただ注意は、同じではなく、変わらないという点です。

宗派で選ぶ仏具などは変わったとしても、全く同じ素材でその宗派用に合わせられて作ったものが存在するため、どの宗派でも変わらないとなります。
必ずしも全宗派で同じ仏壇仏具を選ぶというわけではないため、その点だけご注意ください。

基本的に外国産であることは理解する

値段を抑えるとなると、どうしてもそれにかかる製造コストを抑える必要が出てきます。
となると、大量生産、機械生産、そういった質とはどうしても相反する性質があるため、外国産、シンプルで質素といった点はある程度まで妥協する必要があります。

たまに激安で国産はありますか?といったお問い合わせが届く事がありますが、仏壇仏具に限って言えば、まずそういったものは存在しないというのが実情で、激安はほとんどの商品で外国産となります。

ただ、1点安心材料として書いておくと、今の外国産は国産とそれほど変わりはありません。
そもそも仏壇や仏具というのは日本が中心となるものなので、作る際には日本人のスタッフが現地で指導したり管理したりする事がほとんどです。

そのため、昔のように外国産だから質が悪いといった事はあまりなく、逆にこの質で外国産?と驚かれる方の方が多いほどです。

最安を選ぶ場合は、仏壇仏具はモダン型で小型が中心

最安・激安系を選ぼうとする場合は、仏壇仏具はどうしても今の時流的にはモダン系になります。
いわゆる昔ながらの伝統型、唐木型といったタイプは、やや割高になってしまい激安系というのがラインナップ自体非常に少数派になります。

また、当然ながら木材を使用すればするだけ原価のコストがかかってくるため、なるべく使わない小型のサイズ以外に選択肢はありません。
最安を選ぼうと思うなら、まずはモダン系の小型で選ぶということが中心になるのを覚えておきましょう。

位牌の最安・激安を狙うなら、塗位牌のシンプルタイプ

逆に位牌を購入する場合に、一番安いタイプを狙おうとすると、塗位牌の一択になります。
唐木位牌やモダン位牌といったタイプは、そもそもの材質が高級素材となってしまう事が多いため、激安系は存在しない事が多いです。

位牌で最安を考える場合は、塗位牌の中でも最もシンプルとなってくるであろう、春日型デザインの位牌となってくるかと思います。
位牌は装飾や彫りなどが入れば入るほどに価格が上がってしまうため、最もシンプルな位牌を選ぶことになります。

値段重視のため材質や品質はチープになりがち。選び方が大切

当然ですが安いには安いなりの理由があります。
仏壇仏具はそれこそ高級を揃えようと思うと価格は青天井とまでは言いませんが、非常に高額になってしまうものも多々あります。

一方、同じような見た目ではあるものの、材質や製造などを極限まで落としたのがいわゆる最安仏壇、仏具のシリーズになってきます。
当然、本来あるべき質を極限まで削り取ったり、材質も極限まで原価のかからない材質にこだわるためその点は予め理解しておく必要があります。

また、最安仏壇や最安仏具などの場合は、機能的に見て問題ないようなものはスルーされている事も多々あります。
これは質が悪いという話ではなく、価格に見合ったチェック、品質になっていると考えられてしまうためです。

1万円の仏壇に10万円の仏壇と同じ機能や品質管理体制を求めるのはやはり無理が生じます。
そのため、10万円や50万円の仏壇であれば、NGとなってしまうような事も、1万円の仏壇だから許されている(仕様となってしまう)部分がどうしてもあるという点は理解しておく必要があります。

最安で揃える時のそれぞれの価格帯

では、実際に最安でそれぞれを揃えようとした場合、仏壇仏具、位牌を揃える場合のおおよその目安を考えていってみましょう。

最安仏壇の目安

お仏壇の最安を選ぼうとすると、だいたい12号~14号までのサイズが中心となってくるかと思います。
また、価格帯としては目安として1万円前後が、最安仏壇の価格帯になってきます。キリが良い10,000円とするお店もあれば、10,000円をギリギリ下回った9,999円とするお店や、9,800円といった価格を付けるお店もあるかと思います。

御本尊の目安

御本尊を最安で手に入れようとすると、どうしても仏像は選ぶ事はできません。
木材を使って作られた御本尊はその材質分だけ高くなってしまうため、最安で揃える場合は御本尊は「掛け軸」を選ぶ必要があります。

掛け軸の中でも、多くのお仏壇屋で揃えられているのがオリジナル掛軸シリーズです。
これであれば、御本尊1枚の掛け軸で、だいたい2,000円以内で購入することができます。

位牌の目安

位牌は上でも記載したように、選べる位牌がなく1択といったもいい程になります。
塗位牌の春日がおそらくはどの仏壇屋においても最安の位牌となってきます。

ただ位牌の春日でも製造メーカーなどによって種類がありますので、最安の位牌を探すのであれば、塗位牌の春日で本体と名入れの両方の合計で5,000円前後を目安として選ぶと最安価格と言えるかと思います。

必要な仏具の目安

仏具はどこまで揃えるかによって価格は変わってきますが、最安で必要最低限の仏具を揃えるとなってくると、いわゆるモダン仏壇に合わせる仏具5点 or 6点セット+おりんというのが主流になってくるかと思います。

  • 花立
  • 火立
  • 香炉
  • 仏飯器
  • 茶湯器
  • 線香差し(6点セットの場合のみ。5点セットでは無し)
  • リンセット

この6点もしくは7点の仏具を揃えれば、基本的に揃えておくべき仏具は揃うと言っても差し支えないレベルにはなりますので、このセットを探しましょう。

基本的な探し方としては仏具の5点セットもしくは6点セットとリンセットで分けて考えましょう。
多くの仏壇屋では、仏具は○点セット、○具足といった形でおりん以外がセットになってシリーズで揃えられていることがほとんどです。

仏具を単品毎で選んでいくこともできますが、当然セット割などが効かないため、セットの仏具を買う方が価格は抑えられます。
そのため、仏具6点セットの最安を探して、リンセットの最安を探すのが一番ベストとなります。

中でも仏具セットの最安を探すなら、陶器製の仏具になります。
真鍮製などは高級仏具になってしまい、仏具セットで万単位の相場になるため、陶器製の6点セットを探しましょう。

最安レベルであれば、陶器製の仏具6点セットの白無地タイプであれば、~2,000円ほどで揃える事ができます。
ただ白の無地は本当にシンプルすぎて、少し質素感があるため、もう少しそこだけ予算を出すと考える方も多いため、色が付いたタイプ、金の蓮の柄が入ったものなど、ワンポイントで上の価格帯で問題なければ、2,000円~3,000円で仏具5点セットや6点セットを揃える事が可能です。

そして、最後に最安のおりんセットを探すのですが、これも~2,000円が最安のおりんセットになるかと思います。
最安の仏具を揃える場合、目安としては全部で5点 or 6点セット+おりんのセットで、3,000円~5,000円程を目安にしておくと良いと言えます。

全部を揃えるときの目安

上記の様に、目安として全体を揃えると

  • 仏壇:1万円
  • 御本尊:2,000円
  • 位牌:5,000円
  • 仏具セット:5,000円

といった形で、22,000円、多少の余裕を持たせておき、予算として25,000円あれば一通りとなる基本セットが揃える事ができるといったところになります。
もちろんこれは最安を狙った時のイメージになりますので、例えば予算が30,000円だったなら、位牌を少し変えたり、御本尊を変えたりなど考慮していくと良いのではないかと思います。

まとめ

もし仏壇仏具、位牌など一通りのセットを激安で、可能なら最安値で揃えるとしたらというテーマでまとめてみました。
仏壇や仏具というのは高級で高いというイメージがあるかもしれませんが、最安の商品で揃えようとすると意外と思ってたより予算は低いと感じたのでは無いでしょうか。

もちろん安いには安いなりの理由があったりするものですが、大切なのはハコや物がどれだけ高級かどうかという事ではなく、やはりその心になってきます。

とはいえやはり最安で揃えていくと、どうしても見た目は多少はチープ感やそれなり感が出てしまうのは否めませんので、ご自身の予算と相談しながら、最安で選んだところから一部分だけをグレードアップさせるなどして対処していくと、予算と質のバランスも取れるようになっていくのではないかと思います。

とにかく予算を最重視して全てを最安で揃えようと思えば、今はネットショップで調べて購入する事で、だいたい25,000円の予算を用意できれば揃える事ができるようになります。ただ実際にはこれら以外にも、名入れのための代金、開眼供養などの料金などどうするかなども考慮しなければならないので、しっかりと予算と相談しながら考えて行くようにしていきましょう。

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  • 公開日:2022.03.17

カテゴリ:仏壇, 位牌, 仏具

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