買おうと思っていきなり仏壇を見に行ってはダメ?
お仏壇を買う前に家で行うべき事前準備や注意点
お仏壇を買おうと思っても、家具などとは違って、これまでに買った経験があるという方は少数派です。
そのため、実際に買おうと思っても、何を気をつけたり、準備しなければいけない事はあるのか?などで悩む方も多いはずです。
実際、そういったお問い合わせはよくいただき、買うには買うのですが、何か準備しておくことはあるのでしょうか?といった質問はよくある質問の1つと言えます。
今回は、そんな悩みを解決するためにお仏壇を買おうと思った時の確認ポイントを解説していきます。
買う前に何をしておくべきなのか、その事前準備や注意点など、細かく1つ1つ見ていければと思います。
当たり前の話ですが、家具などと同じようにとりあえずこれで良いかなといったような選び方をすると、当然ですが失敗してしまいます。
お仏壇は自宅に置くわけですから、どこに置くのかなど含めて、色々な事は大型家具を買うときのように予め準備しておく必要があります。
まずはお仏壇をどこに置くかを決めておく
当たり前の話になりますが、お仏壇は買った後はどこかに置く必要があります。
どれだけ小型であろうと、場所のスペースは必要になりますから、まずはどこに置くのかという「設置場所」を必ず決めておく必要があります。
お仏壇を置くスペースとしては今では色々なお仏壇があるため、昔のように仏間や和室に置くというばかりではありません。
最近では、モダン仏壇が登場したことでリビングに置くという家庭も増えてきています。
リビングに置くのか、仏間に置くのかなど部屋の間取りや大きさなどによって、置くお仏壇のサイズは様々です。
もっと言うと、それぞれの部屋によって置くというより、「置けるサイズ」が変わります。
どれだけ気に入ったお仏壇でも、部屋のスペースを超えてしまうサイズしかなければ置く事はできません。
今ではワンルームマンションなどにも置けるような超小型サイズから、従来と変わらない超本格サイズまでありますので、しっかりと置き場所を考えておきましょう。
設置する場所のサイズを計る
この辺りのサイズ計算は、基本的には大型の家具や家電を買うときと同じです。
置く場所そのものの寸法(縦、横、奥行)はしっかり計っておきましょう。
お仏壇は、小型であればダンボールに収納されてそのまま1個で、下台付などの大型仏壇の場合は、上下で分かれた2個で届く場合と、上下に分けられない1枚板で作られた1個で届く場合があります。
特に、上下に分けられない1個のフルサイズそのままで届く場合で、特に大型なお仏壇を買う場合は高さなど注意が必要です。
設置場所までに通過する全ての扉のサイズを計っておく
また、最近では横に幅を広くとったお仏壇などでワイド仏壇なども登場しています。
こういった少し変わったデザインや特徴を持つお仏壇の場合、運んでもらう際に通る家の中の扉のサイズもしっかり計っておきましょう。
家の作りによっては、部屋には置けるけど、その部屋を通る扉の幅が小さく通れないといった事も少なからずあります。
また、マンションなどの場合は、基本はエレベーターでの移動になりますので、エレベーターの扉や内部のサイズも含めて計っておくようにしましょう。
設置場所は扉を開いた状態のサイズ
お仏壇のサイズに関して1つだけ注意をするなら、販売されるお仏壇のサイズ表記というのは、縦×横×奥行のサイズで表記されますが、一般的にこれらは扉を閉じた状態のサイズが記載されます。
しかしながら、お仏壇は扉を閉じてずっと置いておくものではありません。
毎日のお参りなどをする際には扉を開けなければなりません。
特にお仏壇を置くスペースが、左右に柱や扉などがあり、ピッタリの隙間にはめ込むような場合はこのサイズ表記に注意しましょう。
設置場所のスペースが例えば横幅60cmだった場合、横幅58cmと記載されているお仏壇を買うと、入りはしますが扉が開けられないという事態になりかねません。
設置場所が、1cm単位で細かいサイズが要求されるような場所の場合は、扉を開けたサイズがどれくらいかしっかり計算する必要があります。
もしくは、数は多くないですが、お仏壇の扉を開くタイプではなく、そのまま中に収納できるお仏壇もありますのでそういったお仏壇を選ぶのも1つの手です。
お仏壇を買い換える場合は各種仏具のサイズも計っておく
お仏壇を初めて買うなど、新しく買う場合はその時に仏具なども合わせて買うので問題ないのですが、今あるお仏壇から新しいお仏壇へ買い換えをしようと考えている場合で、仏具はそのまま使うという場合、仏具のサイズもしっかり計っておく必要があります。
一般的に販売されているお仏壇のサイズ表記は外寸のみになります。
ネットショップなどの場合は、内寸なども細かく書かれている事がありますが、店舗などの場合は基本は外寸のサイズ表記しかありません。
しかしながら、同じ外寸サイズのお仏壇であっても、お仏壇の内部というのは使う材質の加工方法や様々に施された装飾や彫りなどによって大きく変わります。
同じサイズのお仏壇を買ったからと思っていても、実際は内寸が異なるために、今までの仏具が入らない…というトラブルは少なからず起こっています。
新規ではなく、今あるお仏壇を買い換える場合は、ご本尊やお位牌などから小物の仏具まで、残す仏具のサイズをしっかり計っておきましょう。
お寺と開眼供養の日程調整を行っておく
お仏壇は家具のように買って設置したら終わりではありません。
新しいお仏壇を家に迎え入れる際には、「開眼供養」が必要となります。(宗派によっては開眼供養ではなく仏壇開き、御魂入れ、入仏式など様々です)
- お仏壇の開眼供養/仏壇開き。事前準備や当日の服装・流れと御布施など
- お仏壇で間違えやすい1つに家具のように買って置いて終わりと考えてしまうことです。 実はお仏壇の場合、新しく購入したあとにはそのまま設置して家 …
極論を言えば、お仏壇は買って置いているだけでは入れ物で壇でしかありません。
祀る御本尊に開眼供養の儀式を行う事によって、意味を成します。
開眼供養の法要を行う当日は、当然ながら僧侶を家に招いて読経をしてもらう必要があります。
しかしながら、お仏壇が届いたから今日来て供養をして欲しいといっても、当然お寺にも予定やスケジュールがあります。
いきなり今日来て欲しいと言っても来てくれることはありませんから、そのための事前調整はしっかりと行っておくようにしましょう。
買って届ける日に制限があるかを確認しておく
以前にも書いたのですが、お仏壇を買うタイミングや時期というのは特にルールなどが定められているわけではなく、基本的には自由でいつ買っても問題ありません。
- お仏壇はいつ頃どういう時期や法要・タイミングで購入すればいいのか
- お仏壇を買うとなると、安い買い物ではありませんし、よくわからないという事もあってか、多くの方が買うタイミングに戸惑います。 実際にサイトを運 …
しかしながら、上記の記事でも解説しているように、お仏壇は購入後に開眼供養の法要を執り行うため、一般的には何かの法要を執り行う際に、一緒にお仏壇を購入する方が多いです。
そういった場合、法要の日というのは予め決まっている事がほとんどです。
四十九日や一周忌のタイミングでお仏壇を買う方が多かったりしますが、そういった場合、●日が法要と決まっています。
そうなると、お仏壇を届けてもらう日というのも自動で決まって来る事になります。
そこで注意しなければならないのが、仏壇を買いに行って気に入ったお仏壇があったものの、在庫が無く配送に時間がかかってしまうことがあります。
お仏壇が間に合わないので、四十九日や一回忌の法要をずらすなんて事はあり得ませんから、法要と合わせてお仏壇を購入しようと考えている場合は、配送に時間がかかると法要までに間に合わなかったとなってしまう恐れもあります。
そのため、ある程度早めに見に行ったり準備しておく必要がありますが、法要などと合わせる場合、いついつまでに届けてもらう事は必須などの制限がある際にはそれを踏まえた上で仏壇選びをする必要が出てきますので注意しましょう。
配送などはギリギリのスケジュールは避ける
お仏壇を買ってそのまま自分たちで持って帰るという方であれば問題ないのですが、そういった方は稀でほとんどは後日に配送してもらうのが一般的です。
そうなった場合、配送になんかしらのトラブルが起きてしまうと、希望日に届けられないといった可能性もあります。
また、お仏壇は特に取扱いには注意しなければいけないため、届いたお仏壇が配送時などに揺れたりして壊れていたといった事も少なからずあります。
しかしながら、法要日の前日など、ギリギリの日に届けてもらう予定にしていた場合ですと、こういった配送トラブルが起きた場合、まず間に合わなくなってしまいます。
店に在庫がたくさんあり、至急再配送が可能などであればトラブルにあっても間に合うかもしれませんが、多くはそうはいきません。
せっかく法要に合わせて用意しようと思っていたものの、結局お仏壇が届かず、別の機会にと延期することになり色々な人に迷惑をかけてしまいかねません。
お仏壇を買うと決めた際には、ある程度は余裕を持ったスケジュールで動くように心がけておくと良いと言えます。
まとめ
お仏壇を買うまでにしておくことというのは、意外と家具などと似ていて共通点も多いです。
基本的には置く場所を決めて、そのサイズをしっかり計っておくという大型家具や家電を買うのに似ています。
異なる点としては、お仏壇は扉を開いて使います。
扉の多くは観音開きですが、扉を開くとお仏壇の本体の横幅よりも大きくなるという点に注意しなければなりません。
そして、家具や家電などの購入では存在しない「開眼供養」の法要が必要になるという点です。
このあたりは、調べたりしないとまずわからない事ですので、しっかりと知っておいて予定の調整などを行うようにしましょう。
とはいえ、基本的には知らなかったとしても、買うお仏壇屋で必ずアドバイスされるはずですので安心してください。
これらを予め用意・準備したて、仏壇屋やネットショップなどで、お仏壇を探して購入するようにしましょう。
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