引越しや部屋の模様替えや配置換えで
お仏壇を移動する時の注意点やすべき事を徹底解説

  • 2016.10.19
  • 2020.07.04

仏壇 仏事などの解説

一度設置したお仏壇は理想的な事を言えば、移動などせずそこに置いておくのが一番理想でもあり簡単です。
とはいえ、今の現代では色々な理由から、お仏壇を移動させなければいけないという事はどうしても生じてしまう事があります。

今回は、そんなお仏壇を移動する際に注意しておくべき事、行わなければならない事などを中心に解説してみたいと思います。

仏壇の移動は部屋内でか部屋外へかで変わってくる

お仏壇を移動するとなった時、大きくわけて2種類あります。

  • 引越しなどで、別の場所への移動
  • 模様替えなどで部屋内、同じ家内での移動

同じ「お仏壇の移動」ですが、共通して注意しておく部分などはもちろんありますが、この2つでは全くやること、注意すべき事が変わってくる事もありますので注意しましょう。

引越しでお仏壇を移動する際には魂抜き・魂入れを行うのが原則

長く生活していると、転勤など何かしらの影響で引越しをしなければいけ無い事もでてきます。
そんな場合、お仏壇はどうしたらいいのか?となると、別の家へとお仏壇を移動する際には、一度、魂抜きを行い、新しい引越し先でまた魂入れを行うのが原則です。

※魂抜き・魂入れを閉眼供養・開眼供養、遷座法要・遷仏法要を呼ぶ地域や宗派もあります。

何もせずにお仏壇をそのまま運ぶというのは絶対避けなければなりませんので、おおまかには下記の手順にて移動を行う事になります。

  1. お寺に魂抜き・閉眼供養を依頼し行ってもらう
  2. 引越しに伴い、仏壇を新居へ移動
  3. 新しい新居に仏壇を置いたら魂入れ・開眼供養を依頼し行ってもらう

という流れになります。
魂入れ、開眼供養および、魂抜き、閉眼供養については当サイトでも詳しく解説していますので、下記を参考にしてみてください。

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引越しに伴う場合は、これらの法要をしっかkりお寺の方と相談し行うようにしましょう。

家の中での移動では特に法要的な事は必要なし

模様替えやレイアウト替えなどで、どうしてもお仏壇を移動しなければいけない…といった事はどうしても長く生活していると起きてきます。

特に今では住宅環境も変わってきておりお仏壇を仏間に置いていないという方も多いかもしれませんし、そういった場合はよりそういったシチュエーションは起きてきます。

ですが、家の中でお仏壇を移動する歳には特に引越しの時のような、魂抜き・魂入れといった事は必要ないとされています。

ただ、どうしても不安という方や、それでも…という方はお寺に相談すればしっかり行ってくれます。

お仏壇を実際に移動させる時の注意点について

お仏壇を移動に伴っては、状況に応じて必要な事がわかれると解説してきましたが、最後にお仏壇を実際に移動するにあたっての注意点をまとめておきます。

ただ単に移動すればいいというわけではないのと、移動する人間が必ずしも仏壇や仏事に詳しいとは限りませんので、運ぶ方にしっかりと伝えるように覚えておきましょう。

ご本尊と位牌は業者に頼まず自分の手で運ぶ

部屋の中での移動であれば、問題ありませんが、特に長距離の引越しになると、荷物は基本的に多くが段ボールに詰め込みます。

その時、仏具一式を全て詰め込もうとする方がいますが、ご本尊と位牌だけは避けた方が無難です。
魂抜きをしているとはいえ、その後に再び魂入れを行う大切な仏具です。

段ボールにその他と一緒に詰めたりするのではなく、ご自身の手でしっかりと運ぶのが理想です。

お仏壇はたてたまま横にせず運ぶのが鉄則

お仏壇はたてたまま運ばなければなりません。
タンスなど重い家具の場合、横にして運ぶ事がよくありますが、お仏壇は横にして運んではいけません。

引越しにあたっては、横にせずに立てたまま引越しトラックに積み、しっかり固定して運ぶようにしなければなりません。

不安だという方は、お仏壇専門の引越業者やお仏壇の移動専門業者なども地域などによっては事業を行っていますから、お願いしてみるのも手です。

移動する業者にも気を遣おう

引越、家の中での移動も同じですが、特に大きいサイズのお仏壇の移動となると、なかなか一筋縄ではいきません。

小型仏壇であれば、そのまま抱えて持ち運ぶことができますが、大型仏壇になればなるほど、1人で運ぶ事は容易ではなく2人以上で運ぶ必要がでてきます。

また、お仏壇はそもそも造りが非常に複雑で素人が適当に持ってしまうと破損してしまう恐れがあります。

  • 自分たちで運ぶ
  • 引越し業者や何でも屋など荷物運搬系の業者に頼む
  • 仏壇の移動専門業者に頼む
  • 仏壇を購入したお店に依頼する

上に行けばいくほど料金は安くなるものの、破損や何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性は大きくなります。

下に行けばいくほど、料金は高くなるものの、破損やトラブルの可能性は低くなり仮にトラブルになったとしても適切な対処をしてもらえる可能性は高くなります。

特に移動する仏壇が「金仏壇」である場合は、造りが非常に特殊で、移動の際にはここを持つべきという場所が定められています。
そのため、それを知らずに素人が適当に持つと破損しやすくなっているため、専門業者に任せた方が適切でもあります。

自分たちで移動すれば無料ですし、引っ越し業者や何でも屋さんに依頼したとしても、おそらく1万円~といった料金ですが、専門業者に頼めば、数万円は軽く超える事が多くなるため、予算などに応じて家族で相談しましょう。

お仏壇の移動は思っている以上に実は大変で神経も使うものになります。
店舗で購入する際には、あらかじめ、もし移動になった場合、手伝ってもらえるのかなども相談しておくと良いかもしれません。

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  • 公開日:2016.10.19
  • 更新日:2020.07.04

カテゴリ:仏壇, 仏事などの解説

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