仏壇や仏具、位牌のお掃除ってどうすれば?
掃除の注意点やどれくらの頻度が良いのかを解説します
お仏壇や仏具一式は買って終わりではありません。
当たり前ですが毎日お参りしたり、御供えしたりとする中で、しっかりと綺麗に保つ事も非常に大切になります。
買ってそのまま仏具を祀ったまま…なんて事になってはいませんか?
もしそうなら、今すぐ綺麗に掃除をしましょう。
と言っても、お仏壇や位牌、仏具などは種類などによっても掃除の仕方が変わります。
ここでは、簡単にまとめて解説していますので、まだ掃除をあまりしていない…という方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
基本は濡らさずに布で拭いたり毛バタキで払う
お仏壇や位牌は見て分かる通り、木材で出来ています。
そのため、濡らした布などを使って拭いてしまうと、最悪の場合ひび割れなどに繋がってしまう恐れがあります。
濡らした布などではなく、乾いた布巾などで軽く拭いてあげましょう。
お仏壇や位牌の多くの敵はやはり埃になります。
埃を綺麗に取り除いてあげるという事が大切になってきます。
お仏壇の掃除の仕方
先ほども述べたように、仏壇は木で作られています。
中の仕様などによっては、ガラスを使っていたりもしますが、本体自体は木材で作られている事がほとんどです。
そのため、乾いた布で拭くようにします。
可能であれば、多くの仏壇店では、専用の毛バタキや拭き取り布などがありますので、それらを使うとより安心です。
埃をしっかり取り除かないと湿気を呼ぶ原因となってしまい、湿気が集まるとお仏壇のカビの原因となってしまいますから、埃はしっかりと取り払いましょう。
お仏壇の汚れがひどい場合
そうはいっても掃除はなかなかしていなかったから汚れがひどい…といった場合や、年末などの大掃除でしっかりお掃除したいという場合もあるかもしれません。
そういった場合は、しっかり気をつけながら下記の手順でお掃除しましょう。
- 薄めた中性洗剤を布に付けしっかり絞ります
- 絞ったら綺麗にお仏壇を拭きましょう
- 次に、別の布を普通の水に付けてしっかりと絞ります。
- 水につけた布で洗剤が残らないよう拭きましょう
- 最後に乾いた柔らかい布でお仏壇を拭き水分が残らないようにしましょう
洗剤の布で拭き、水の布で洗剤を拭き取り、最後に乾いた布で水分を拭き取るという流れになります。
専門店などでは、色々な掃除用のキットなども用意されていますので、そういった商品を使う事でより安心して掃除する事が可能になります。
金仏壇などは要注意
お仏壇の仕様(特に金仏壇や高級なお仏壇)によっては、部分部分で使われる素材などが変わる事もあるため、不安な場合は購入店舗に聞いたり、専門の人に実際のお仏壇を見てもらい掃除するようにする方が安心です。
特に金仏壇では金箔が使われている事も多いため、濡らした布で拭くのではなく、乾いた布で拭き取りましょう。
金仏壇の掃除に関しては、業界ではお洗濯と言います。
これらは分解し、仏壇のパーツ毎にそれぞれ専門業者がしっかり掃除する事ができるように造られていますので、汚れなどによっては専門家に依頼しましょう。
位牌のお掃除
位牌はどうしてもお仏壇の中に安置したりしていると、ほこりやお線香の油煙などによって汚れていきます。
新しく用意した場合、最初の頃は毛バタキなどで埃を払うだけで綺麗になります。
最初の頃は、この毛バタキで払うだけで特に問題はありません。
ある程度、位牌を用意してから年月が経つと、札板(名入れなどが施された縦長の箇所)に脂汚れなどがどうしても付いてしまう事があります。
こういった場合は、必ず“柔らかい布”で汚れを拭き取りましょう。
硬い布の場合、札板に細かな傷が付いてしまう恐れがありますから、必ず柔らかい布で拭くようにしましょう。
位牌のお掃除用のクロスもお仏壇と同様に専門店などでは、専用クロスとして販売されていますので、毛バタキとクロスをお掃除用に一通り用意しておくと良いかもしれません。
水拭きは避けて金箔や金粉は触らない
位牌も材質は木材です。
汚れを拭き取る時は必ずそのまま布だけで拭き取りましょう。
汚れがひどいといって水に濡らした布で拭いてしまうと、木材に影響が出る恐れがありますから、専用のクロスなどでない限りはできる限り乾いた柔らかい布で拭くようにしましょう。
また位牌の装飾には、特に塗位牌の場合は金粉や金箔が使われている事が多くあります。
そういった金箔や金粉は触ると剥がれたり取れてしまう場合もあるため、お掃除の際には触らないように注意しましょう。
仏具のお掃除
仏具は実際には1つ1つ種類などによって材質も変わってきます。
比較的安価なものなら、プラスチック製、陶器製、アルミ製などになり、高価なものなら真鍮製などと材質が変わります。
そのためこうすれば良いというのは一概に言うことはできませんが、基本的には仏壇や位牌と同じように、乾いた布で拭き取るというのがまずは基本となります。
硬い布の場合は、やはり傷が付いてしまう恐れがありますから、非常にデリケートなものになるためしっかり注意しましょう。
ロウソクの蝋の掃除は要注意
火立にロウソクを付けていると、しばらくすると蝋がたまります。
この蝋を取る際には、蝋の除去液(ローがとれます等)、専用のアイテムを使う事をおすすめします。
クギなど先端の尖ったもので、こすって取り除こうとする方がいますが、この場合火立を傷つけてしまう恐れがあります。
香炉は灰ふるい器などを使って
香炉も灰のお掃除が必要になります。
お線香などのカスで香炉灰が汚れたりする事が出てきます。
この場合は、灰ふるいなどを使って下記のように灰の手入れをすれば、綺麗な灰に戻せます。
- お箸などで線香の燃え残りやカスを取り除きます
- 新聞紙などの上に灰ふるいを使って灰をこします
- 綺麗になった灰を香炉に戻します
- 最後に灰ならしを使って表面を綺麗に平らにします
掃除の頻度はどれくらいが良いのか
基本的にはお仏壇も仏具も全てにおいて毎日綺麗にしておくのが理想です。
特に埃に関しては、日頃からしっかりと毛バタキを使って埃を落としておくようにしましょう。
それ以外の細かなところやなかなか手が届きにくいところというのは、どうしても出てきますしそれを毎日しっかりお掃除というのもなかなか大変です。
そういう場合はしっかりと入念に掃除をする日というのを決めておくとお掃除もしやすくなります。
多くの家庭ではやはり年末の大掃除、そしてお盆前のお掃除、もしくはお彼岸前のお掃除という形で行う方が多いです。
3月の春のお彼岸、8月のお盆、9月の秋のお彼岸、12月の年末の大掃除、この大きな4つのタイミングのうち、2~3回ほどしっかりお掃除する日を決めておき、後は日頃の簡単なお掃除をしておけば綺麗に保つ事ができます。
掃除をするという事は、壊れていたりする部分がないかや傷が付いていたり傷んでいないか、蝶番のネジの緩みなどの確認にもなります。
また、大切な法要の前にお掃除をしておく事で、こういった事に気付き法要までにしっかりと整えて法要にのぞむことができる意味あいもあります。
お仏壇や位牌などは安置して終わりではありません。
しっかりとお掃除をして、長く綺麗に保てるようにしっかり日頃のお掃除と定期的な入念のお掃除を心がけましょう。
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