仏壇選びでも非常に大切なサイズについて
表記のされ方やサイズの種類とその見方と選び方
お仏壇を置く場所を決める際に、最も重要になってくるのが、置く場所にしっかりおさまるかどうかです。
これには、お仏壇のサイズがそもそも置く場所に合っているかという点があります。
そして、お仏壇にはサイズの表記としては号、尺、代といった表記方法が存在しており、お仏壇の種類や大きさなどによって表記というのも変わります。
また、こうかくべきといった指標などもあまりなく実際には店舗などやショップで様々なため、今回はそのあたりをしっかりおさえておくために解説してみたいと思います。
お仏壇のサイズの選び方について
良いお仏壇を見付け、さぁ設置という時に、仏間や置き場所に入らない…なんて事にならないように、サイズの問題はしっかりと考えておく必要があります。
実際、何件かに1件ほどはこういったサイズの問題が発生しており、私も過去に入ると思ったけど入らなかった…といったトラブルは何度か経験しています。
多くの人はサイズの事を軽く考えていますが、意外と発生率の高いトラブルの1つになりますので油断せずにしっかり計るようにしましょう。
そもそものお仏壇の表記は扉を閉じたサイズで書かれる
色々なカタログやショップでお仏壇のサイズが書かれます。
それこそ、記載の方法などについては、○号や○尺といった記載方法がメインでは書かれるのですが、その下には必ずしっかり○○cmといったサイズが書かれています。
そのため、斜め読みでなくお仏壇そのものをしっかり見ていれば、サイズは普段の生活家具などと考え方は一緒なのですが、この時の注意点が1つだけあります。
それが、このサイズ表記は基本的には扉を閉じた状態のサイズになるという事です。
展示されている際には、お仏壇の扉は開かれているため、○○cmと書かれてあっても、実際にその数値は扉を閉じた状態であり、見ている扉が開かれたサイズではない事が多いのに注意してください。
お仏壇を置く場所は扉を開いたサイズで考える
お仏壇のサイズは、扉を閉じたサイズと記載しましたが、お仏壇を買って設置してずっと扉を閉めておくという方などはいません。
お参りの際などに扉を開けて行わなければなりません。
そのため、設置場所の寸法などを測って、最大○○cmとメモをしていざ仏壇店や通販ショップなどで探した際に、その最大サイズのメモと、仏壇のサイズ表記が一緒だと基本は入らないという事を覚えておかなければなりません。
仮に設置場所が最大60cmだったとしたら、60cmのお仏壇では、すっぽり扉を閉じた状態では入りますが、扉を開ける事ができなくなってしまいます。
リビングなど特に、横に壁などがないスペースに置くのであればあまり問題になりませんが、仏間など地袋型仏壇などの場合はしっかりサイズを考えてから選ばなければなりません。
お仏壇は基本的には扉が2枚になり、左右に開きます。
その扉を多くは二つ折りにして外側に広げるため、目安としては扉のサイズの4分の1幅となります。
このサイズが両方になるので、実際には表記されているサイズの1.5倍の数値がお仏壇の幅という事になりますので注意しましょう。
お仏壇のサイズ表記の仕方について
お仏壇はそのサイズや種類によって表記が若干異なります。
また、業界にルールなどはあまり存在せず、実際はショップなどによって様々という事をまずは前提に考えておいてください。
その中でも多くのショップが採用しているのが、高さのサイズを「号」の表記で、1号=約3.0cmとして計算します。
小型の上置タイプのお仏壇について
上置き仏壇とは棚などの上に置くお仏壇となります。
そもそもお仏壇は正座をした際にご本尊が自分の目線より下であってはいけなく、上に位置しなければなりません。
そういう事もあり、上置き仏壇は床に直接置くのではなく、棚などの上に置く仏壇として今の住宅環境などに合わせて小型なお仏壇が多数登場しています。
この上置きタイプのお仏壇のサイズとしては、号表記が多くのところで取り入れられております。
一般的な仏壇屋の表記などのサンプル
号 | 高さ | 横幅 | 奥行 |
---|---|---|---|
12号 | 38cm | 30cm | 24cm |
14号 | 42cm | 32cm | 25cm |
16号 | 49cm | 34cm | 28cm |
18号 | 54cm | 38cm | 32cm |
20号 | 60cm | 45cm | 36cm |
23号 | 68cm | 52cm | 40cm |
大型の床置・台付のお仏壇サイズについて
一般的な仏壇でイメージする収納台が付いた大型のお仏壇の事を、下台付、床置タイプのお仏壇と称することが多くなっています。
この大型サイズの場合は、高さ×横幅の表記をする形で表記するところが多くなっています。
場合によっては、幅のサイズは記載しない、上置きと同じ○○号のみの記載のショップもあります。
解説サイトなどを見ると、台付仏壇は尺表示と記載されている事も多いですが、実際に今ではほとんどが○○号といった表記になってるところが多いです。
例)
45-15号、53-18号、場合によっては40号、38号、48号など。
一般的な仏壇屋の表記などのサンプル
号 | 高さ | 横幅 | 奥行 |
---|---|---|---|
45-18号 | 137cm | 53cm | 52cm |
47-16号 | 142cm | 50cm | 48cm |
53-18号 | 160cm | 60cm | 61cm |
大型になってくると、○○×○○号のサイズと、実際のcmのサイズが1号=3cmでの計算と微妙にずれている事も多くなってきていますので、注意が必要です。
金仏壇の表記について
金仏壇は解説サイトなどによっては、「代」の表記をするといったところを多く見かけるかと思います。
ただ、こちらも、実際には上置きや台付きなどと一緒で、今では号表記で販売しているショップが多くなっています。
これも昔はモダン仏壇(家具調仏壇)などが存在せず、金仏壇が主流の1つだったこともありサイズの表記などもバラバラだったのが、今ではモダン仏壇が主流になりその号表記と異なるとお客様が戸惑うという事で、統一していると以前働いていたショップの先輩から聞いています。
そのため、今ではほとんどが金仏壇でも号表記で普通に記載されているところが多いです。
サイズ表記に決まりは特になくバラバラなので注意もしておく
お仏壇選びは、サイズの問題がどうしても付きまといます。
デザインやこれに決めた!と思っても、最適なサイズが存在しないといった事は多々あります。
このデザインで他のサイズはないの?と過去に何度も問い合わせを受けた事があるほど、サイズがないといった事はよくあります。
サイズの表記は、cmの表記は今では全商品に基本的に書く事が義務付けられていることもあり、記載されていますが、パッと見判断やカタログでの判断では、号表記が一般的となっています。
20号と記載があり、あ、だいたい60cm前後だな。という計算がしやすいようになっています。
ただ、ショップによっては、号表記を採用せず、小・中・大といった記載であったり、独自の記載方法をしていたりもするので、必ず号表記されているとは限らないので注意しましょう。
特に実物ではなく画像でいったん見るだけすと、画像のサイズではそのお仏壇の実サイズがどれくらいかは加工でどうにでも変わってしまうため、特に注意が必要です。
そういった時のために、目安を付けやすい号表記になれておくと楽に判断できるので、覚えておいて損はないと思います。
サイズは非常に重要な問題にもなるため、お仏壇選びの際にはしっかり置く場所の最大サイズ(高さ×横幅×奥行)の計測をしてそれを元に、最初に書いた注意点を心に留めながら選ぶようにしてください。
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