今や家族同然の犬や猫などのペット。
そのペットのお仏壇や仏具の選び方などについて

  • 2016.11.17
  • 2026.09.20

仏壇 位牌 仏具

今や、犬や猫を中心に小動物をペットとして飼うという方は多くいます。
そして、もはやペットという枠を越えて、“家族”として暮らしているという方々も多くいます。

そのペットも寿命を全うし亡くなった際に、人間と同じように供養したいと思うのは、愛情が深ければ深いほど当然思うものではあります。

今回は、よく昔から問い合わせいただいていた、犬や猫のペットが亡くなった時のお仏壇や位牌はどうすればいいのかという事について解説してみたいと思います。

ペットの供養にルールは当然存在していない

あくまでも仏壇や位牌などは人が亡くなった際のためにあり、ペットが亡くなった時にはこうするといった決まりは設けられていません。

また、よくもわるくも昔からの伝統的なものでありますから、ペットを飼うという時代が今のように主流でいわば当たり前という時代では無かった事も影響しているのかもしれません。

そのため、ペットが亡くなって、同じようにお仏壇や位牌を用意して供養してあげたいと思っても、実際にはこうするのが決まりですよ。というルールは存在しません。

宗派などのくくりも特にはなく、多くの方が自由に、飼っていたペットに最適な仏壇や仏具を選んでいるというのが実際のところだと言えます。

ここから先は人のお仏壇とは別にペット用を用意すると決めた方向けの話になるので、そもそも家族のお仏壇に一緒に祀ってよいのかで迷っている方は先にこちらの記事を読んでみてください。

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ペット用のお仏壇について

仏壇店などによっては、ペット用のお仏壇として用意しているところもあります。

とはいえ、以前はペット専用というわけではありませんでした。
あくまでも、サイズ的に小さいサイズで作ってペット向けにも最適という形で出しているものがほとんどを占めていました。

以前はペット用として用意されるお仏壇は造りが少し質素なものも多く、人用の小型の仏壇を選ぶ方も多かったのですが、今は骨壺を納められる専用品が増え、造りも選べるようになっています。

用意するかどうか自体をまだ決めかねている方や価格の目安を先に知りたい方は、下記の記事で全体の流れを確かめてからでも遅くありません。

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骨壺を収納するかが大きな決め手

犬や猫などペットが亡くなった際、どういう供養をするかというのは人それぞれです。

合同葬のように皆でまとまって行う場合もあれば、人間と全く同じように葬儀を行い(今ではペット葬儀なども多く存在しています)、遺骨を葬儀社の墓地のようなところに納めるという場合もあります。

逆にその遺骨をペット用の骨壺に入れてお仏壇に置いて供養するという方もいます。

この骨壺を置くかおかないかでお仏壇のサイズは選び方が変わってくる場合があるため、骨壺を家で保管するという方は仏壇選びはそれが収納できるサイズを選ぶように注意しましょう。

ペット用のお仏壇は大きく分けて3つの型がある

専用品を型で分けると、扉のある小型のお仏壇型、骨壺を本体の中に納めるボックス型、天井のないステージ型があります。お仏壇型は明るい色や肉球の彫刻をあしらったものが多く、人用の仏壇をそのまま小さくした見た目になります。

どれを選ぶかは、骨壺を全部手元に置くのか、分骨した一部だけなのか、置かないのかで決まってきます。全部を手元に置くならボックス型か内側の広いお仏壇型になり、分骨した小さな骨壺だけ、あるいは遺骨を置かないならステージ型やお仏壇型でも困りません。

ボックス型は骨壺を納める場所が本体の中に決まっている造りで、ステージ型は写真や位牌の横に骨壺を並べて置く開放型です。

骨壺そのものを見える形で置いておきたいのか、中に納めておきたいのかも、型を決めるときの目安になります。

骨壺のサイズと納められるお仏壇の目安

骨壺の大きさは「寸」で表され、動物の体の大きさに合わせて選びます。
一番大きな骨は頭の骨なので、それが納まる寸を選べばほぼ全部納まり、迷ったときは1サイズ上を選んでおくと安心です。

寸ごとの大きさと動物の目安を表にしておきます。
あくまで目安で、火葬を頼んだペット霊園や葬儀社が骨壺の寸を案内してくれることが多いので、手元に骨壺があるならその寸をそのまま使ってください。

寸直径×高さの目安動物の目安
2寸6×7cmハムスターや小鳥など
3寸9×11cm子猫や子犬やうさぎなど
3.5寸10.5×12.5cm小柄な猫やチワワくらいの大きさ
4寸12×14.5cm猫や小型犬くらい
5寸15×18.5cm柴犬やコーギーくらいの中型犬
6寸18×20cmラブラドールくらいの大型犬
7寸21×25.5cmそれより大きな超大型犬

仏壇側は、内側の広さが骨壺の直径と高さより一回り大きいかどうかを見ます。
ボックス型や骨壺を納めるお仏壇型は、商品の説明に対応する骨壺の寸が3寸~5寸のように書かれているので、手元の骨壺の寸と照らし合わせれば選び間違いは減らせます。

骨壺を袋やカバーに入れたまま納めるなら、その厚みの分も見ておきましょう。

ペット用のお仏壇の置き場所について

置く部屋はどこでもよく、毎日手を合わせやすい場所や家族の集まるリビング、そのペットが好きだった窓辺やソファの近くに置く方が多いです。

避けたいのは直射日光の当たる場所と湿気の多い場所になります。
骨壺も一緒に置くなら、湿気で遺骨にカビが出る心配があるので風通しにも気を配っておきましょう。

神棚と向かい合わせになる位置も避けるのが一般的とされていますが、こちらは絶対というほどのものではありません。

ペット用のお位牌について

ペットは人間と違って亡くなった後の戒名などはありません。
ですから、位牌を用意する場合には、そのままペットの名前を彫ったり書くという事が多いです。

ペット名も一般的には短い名前が多いのと、位牌を納める仏壇が小型なものが多いため、位牌もそれに合わせて2.5寸~3.5寸ほどの小型サイズの位牌を用意する方が多いです。

位牌の種類としては人間と同様、好みなどで黒塗りの位牌を選ぶ方もいれば、モダンな位牌を選ぶ方もいますし、クリスタルなタイプを選ぶという方もいます。

お位牌に入れる文字は名前と命日と年齢が基本

位牌の表には呼び名をそのまま入れるのが基本で、「きなこ」のようにひらがなでも、「LEO」のようにアルファベットでも構いません。前に「愛犬」「愛猫」を添えたり、名前のあとに「之霊位」を付けたりする書き方もあります。

裏には命日と年齢を入れ、年齢は「享年18歳」のように年数で書くのが一般的です。保護犬や保護猫で誕生日がはっきりしない場合は命日だけにして、年齢を省く形でも問題ありません。

店によっては犬種や猫種、シルエット、短いメッセージを入れられるところもあり、縦書きと横書きを選べる店もあります。

お位牌のサイズと素材の選び方

位牌の寸は札板の高さを指していて、台座を含めた全体はそれより大きくなります。
2.5寸なら札の高さが約7.6cmで、台座を含めた全体は13cm前後です。

寸とcmの早見表や札の高さの測り方は、次の記事にまとめてあります。

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ペット用の仏壇に納めるなら中に納まる高さかどうかが先で、単独で置くなら好みで選んで構いません。人用の位牌と並べて置くなら、同じくらいか少し小さめにしておくとバランスが取れます。

多頭飼いで先に亡くなった子の位牌がある場合は1匹ずつ作って並べ、同じシリーズで揃えると見た目が整います。

素材は黒塗りや唐木(からき)、モダンなデザインの木製のほかに、写真を入れられるクリスタルやアクリルがあります。

クリスタルやアクリルの位牌は寸ではなく高さのcmで表記されることが多いので、納まるかどうかはその数字で確かめられます。

お位牌を用意する時期と納期の目安

いつまでに作らなければならないという期限はありません。
仏教式に法要をするなら、人と同じように四十九日までに用意するという考え方があります。

文字入れには2週間~3週間ほどかかる店が多く、写真入りはさらに日数がかかることがある一方で、通販では数日で仕上がる店もあるので、急ぐなら注文の前に納期を確かめておきましょう。

間に合わなくても問題はなく、位牌が届くまでは写真立てと花とおりんだけで手を合わせる形で十分です。

魂入れをするかどうかも決まりはない

開眼供養(魂入れ)は位牌に魂を入れてもらう儀式で、人の位牌では四十九日に合わせて行うことが多いものです。

ペットの位牌では行わない選択をしても問題なく、必ず行うものとして案内している仏壇店もあれば、希望する方だけと案内している霊園もあります。

言い換えれば、するかどうかを決めるのは飼い主ということになります。

お願いしたい場合は、火葬を頼んだペット霊園や付き合いのあるお寺に相談してみてください。宗派を問わずペットの供養を受けている寺院があり、四十九日や年忌に合わせた法要まで受けているところもあります。

ペット用の仏具について

これも特に決まりはありません。
ですが、一般的な仏教の宗派などがなくご本尊や脇侍などを用意する事はありません。

多くは、いわゆるご本尊の場所に生前のペットの写真を祀る方が多いです。

それ以外は、一般的な仏具の祀り方と同じにする方が多く、ご本尊より一段下に位牌を、それと合わせて仏具5点セットとおりんといった形で一般的な形になります。

仏具5点セット(花立・火立・香炉・仏器・茶器)を用意しておけば、花を祀り、水やご飯をお供えできるので、毎日ペットがお腹を空かせたり、喉が乾いたりとしないだろうという事で、用意される方が多いです。

仏壇店や他の記事では五具足という呼び方も見かけますが、仏具5点セットとどう違うのかは下記の記事で詳しく解説しています。

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ペット用の仏具はミニサイズが主流

ペット用として売られている仏具セットも、組み合わせの考え方は人用と同じです。
ただ、仏器と茶器にあたるものは、ご飯皿と水入れという名前で入っていることが多くなります。

花立は背の低い一輪挿しのような形で、香炉も小さいので細い線香を選ぶか、人用の線香を折って使います。
水入れはおちょこほどの大きさで、ろうそくも短いものが主流になっています。

火を使うのが心配なら、線香やろうそくの代わりに香りのお供えにする方もいます。
写真立てと花とおりんだけの形から一通り揃える形まで幅があるので、無理なく続けられるところから始めてみましょう。

毎日のお供えに置くもの

毎日のお供えは水とフードが中心で、好きだったおやつやおもちゃ、花を添える方も多くいます。

仏教の考え方に沿うなら、線香と花とろうそくと水と食べ物を供える五供(ごく)が基本になりますが、ペットではそこまで揃えなくても差し支えありません。

写真とお位牌と仏具の並べ方

段のあるお仏壇型なら、最上段の中央に写真を置き、その一段下に位牌、仏具はさらに下の段か手前に並べます。

仏具は左から花立、香炉、火立の順に置き、おりんは右手前に置くのが基本の形です。

段のないステージ型なら、写真を奥の中央に、位牌はその手前か横に、仏具は手前に横一列という平面の並びにするとすっきり収まります。

ペット用のお仏壇や仏具の購入先について

買える場所としては、仏壇店のペット用売り場、火葬を頼んだペット霊園や葬儀社、ペット仏具の専門通販、それに家具量販店があります。
家具量販店でも2025年の秋から扱いが始まっています。

仏壇店は実物を見て内側の広さを確かめられ、専門通販は写真入りのクリスタル位牌など品数の多さが強みです。
霊園や葬儀社では、火葬の流れの中で位牌や仏壇を案内されることが多くなります。

買わずに用意する形もあり、棚に布を敷いて写真立てと花とおりんを置いたり、生前に使っていた器をそのまま使ったりする方もいます。

決まりはないのでペットに合わせた供養を

仏教的な○○宗の祀り方といったような決まりがありませんので、ペットに合わせてご自身で供養の形を選びましょう。

お仏壇もいわゆるお仏壇として購入される方もいますし、ステージ型の天井がないボックスなどをお仏壇代わりにする方もいます。

こうするといった形がない自由だという代わりに、逆に考えれば自分たちで考えなければならないというのがペットの供養の難しいところでもあります。

今では多くの家庭でペットを飼う機会が増えてきていますので、色々な供養の形が出てきていますし、ペット用のお仏壇や仏具セットを扱う専門店も増えていますので、そういったところも参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • 公開日:2016.11.17
  • 更新日:2026.09.20

カテゴリ:仏壇, 位牌, 仏具

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