今や家族同然の犬や猫などのペット
そのペットのお仏壇や仏具の選び方などについて
今や、犬や猫を中心に小動物をペットとして飼うという方は多くいます。
そして、もはやペットという枠を越えて、“家族”として暮らしているという方々も多くいます。
そのペットも寿命を全うし亡くなった際に、人間と同じように供養したいと思うのは、愛情が深ければ深いほど当然思うものではあります。
今回は、よく昔から問い合わせいただいていた、犬や猫のペットが亡くなった時のお仏壇や位牌はどうすればいいのかという事について解説してみたいと思います。
ペットの供養にルールは当然存在していない
あくまでも仏壇や位牌などは人が亡くなった際のためにあり、ペットが亡くなった時にはこうするといった決まりは設けられていません。
また、よくもわるくも昔からの伝統的なものでありますから、ペットを飼うという時代が今のように主流でいわば当たり前という時代では無かった事も影響しているのかもしれません。
そのため、ペットが亡くなって、同じようにお仏壇や位牌を用意して供養してあげたいと思っても、実際にはこうするのが決まりですよ。というルールは存在しません。
宗派などのくくりも特にはなく、多くの方が自由に、飼っていたペットに最適な仏壇や仏具を選んでいるというのが実際のところだと言えます。
ペット用のお仏壇について
仏壇店などによっては、ペット用のお仏壇として用意しているところもあります。
とはいえ、ペット専用なのかというとそういうわけではありません。
あくまでも、サイズ的に小さいサイズで作ってペット向けにも最適という形で出しているものになります。
ですが、ペット用として用意されるお仏壇は造りも少し質素なものだったり(言葉を悪く言えばしょぼい…)するので、実際の小型の仏壇を選ぶ方が多いです。
骨壺を収納するかが大きな決め手
犬や猫などペットが亡くなった際、どういう供養をするかというのは人それぞれです。
合同葬のように皆でまとまって行う場合もあれば、人間と全く同じように葬儀を行い(今ではペット葬儀なども多く存在しています)、遺骨を葬儀社の墓地のようなところに納めるという場合もあります。
逆にその遺骨をペット用の骨壺に入れてお仏壇に置いて供養するという方もいます。
この骨壺を置くかおかないかでお仏壇のサイズは選び方が変わってくる場合があるため、骨壺を家で保管するという方は仏壇選びはそれが収納できるサイズを選ぶように注意しましょう。
ペット用のお位牌について
ペットは人間と違って亡くなった後の戒名などはありません。
ですから、位牌を用意する場合には、そのままペットの名前を彫ったり書くという事が多いです。
ペット名も一般的には短い名前が多いのと、位牌を納める仏壇が小型なものが多いため、位牌もそれに合わせて2.0寸~3.0寸までの小型サイズの位牌を用意する方が多いです。
位牌の種類としては人間と同様、好みなどで黒塗りの位牌を選ぶ方もいれば、モダンな位牌を選ぶ方もいますし、クリスタルなタイプを選ぶという方もいます。
ペット用の仏具について
これも特に決まりはありません。
ですが、一般的な仏教の宗派などがなくご本尊や脇侍などを用意する事はありません。
多くは、いわゆるご本尊の場所に生前のペットの写真を祀る方が多いです。
それ以外は、一般的な仏具の祀り方と同じにする方が多く、ご本尊より一段下に位牌を、それと合わせて仏具を5具足+リンセットといった形で一般的な形になります。
五具足(花立・火立・香炉・仏器・茶器)の仏具を用意しておけば、花を祀り、水やご飯を御供えできるので、毎日ペットがお腹を空かせたり、喉が乾いたりとしないだろうという事で、用意される方が多いです。
決まりはないのでペットに合わせた供養を
仏教的な○○宗の祀り方といったような決まりがありませんので、ペットに合わせてご自身で供養の形を選びましょう。
お仏壇もいわゆるお仏壇として購入される方もいますし、ステージ型の天井がないボックスなどをお仏壇代わりにする方もいます。
こうするといった形がない自由だという代わりに、逆に考えれば自分たちで考えなければならないというのがペットの供養の難しいところでもあります。
今では多くの家庭でペットを飼う機会が増えてきていますので、色々な供養の形が出てきていますし、ペット用のお仏壇や仏具セットなども少しずつですが専門店なども出始めていますので、そういったところも参考にしてみてはいかがでしょうか。
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