お仏壇を買う時の保証について、そもそもの保証内容や期間は長ければ長いほどいいのか?などの基礎知識

  • 2017.06.01
  • 2018.09.13

仏壇

お仏壇を買おうと思って色々な店舗や通販サイトなどを見て検討します。

価格はもちろんの事、自分達が気に入るお仏壇があるか、宗派とあったお仏壇があるか、セットで購入できるかなどなど、何を基準に選ぶかというのはもちろん人それぞれです。

そんな中、多くの方が注意する保証期間があります。
私たちから買ってくれたら、買って○年間は保証します!というものですね。

今では家電や携帯関連でもこういった保証や延長保証的なサービスがあるため馴染みがありますが、これらは仏壇にも存在しています。

今回はこの保証期間の有無と期間の長さなどについて見て行きたいと思います。

ほとんどのお店で保証はされている

昔ほどではないにしても、お仏壇は今でも高級商品です。
日用品や消耗品などを買うのとは訳が違いますし、家電や高級家具を買うのに似ています。

しっかり吟味して買ってすぐに壊れた…では、意味がありません。
そのため、今やほとんどのお仏壇販売店でしっかりとした保証がされています。

記載があるところと無いところ

しかしながら、見て行くとわかるのですが、保証を大売り出しにしているお店と、特にしていないお店があります。

この違いは一重に店のコンセプトやマーケティング・販売手法によるものも大きいです。

あまり声を大にして言えませんが、保証期間を売りにすると、なんとなく安心感があるという事で、安易にその手法を使う店も多いのですが、裏を返せばそれ以外に私たちはこれができますという事を言えないという事でもあります。

もちろん、お仏壇において初心者であればあるほどサポートを売りにするというのは1つの戦略として正しいです。
ですが、サポートではなく、ただ壊れた時はしっかり修理対応します!というのはサポートを売りではなく、言葉の綾でしかないようにも感じます。

個人的には○年保証!と大々的に謳っているところほど、細かな文字で色々と制限が付いていたりする傾向が強いなと思っています。
(もちろん全てがそうではないですけれども)

そもそものお仏壇の寿命ってどれくらいなのか

一般的には数十年と言われています。
多くの仏壇店や通販店などでは、30年や50年といった事が書かれているかと思います。

ですが、これはあくまでもだいたいの目安であり、そもそもの仏壇の質、置いている環境や使い方で当然変わります。

仮に同じ場所・同じ使い方をしていたとしても、高級仏壇と格安仏壇では当然耐久性は異なりますし、仏壇の種類やサイズなどによってもやはり変わってきます。

そうはいっても普通に使っていれば、そもそもお仏壇本体は扉の開け閉め、引き出しの出し入れくらいしか普段はしません。

家具のように出し入れしたり、上に何かを乗せたり、ぶつけたりと頻繁に使うというわけではありませんので、そんなに短期間で壊れるという事はあまりないと言えます。
どちらかといえば、湿気などの耐久性の方が問題になりやすいです。

保証期間の年数について

そんな保証期間ですが、対象となる年数は店によって違います。
3年というところもあれば、5年というところもあれば、10年というところもあります。

買うお仏壇の値段が高ければ高いほど年数も長くなり、安いと年数が短くなる傾向にあります。

もっと言えば、100年保証や永久保証というところもあります。

ただし、この年数には正直なところあまり意味はないと思ってもらって構いません。
正直なところ、数年あればあまり問題になる事はないです。

100年保証や永久保証って本当に100年・永久なのか?

たまにショップで永久保証を謳っているところがあります。
永久という言葉でなくとも、100年保証や1,000年保証といったような、とてつもなく長い保証をしているところがあります。

ですが、こんなものは正直なところ、まやかしで安心させるための騙しのテクニックの1つにすぎません。

永久保証という言葉の前に、(私たちの店が存在している限り)永久に保証します。という意味です。

その買ったお店が5年後も10年後も続いている事が大前提になります。

今のお仏壇業界は非常に競争が熾烈です。
毎年毎年、何社も潰れたり合併したりしていますので、現代において「永久保証」というのは正直、あまり意味がないと思ってもらって構いません。

言葉的には非常にメリットがありますが、現実問題、10年後もそのお店が存続できているかというのは今の業界的には特に個人店などの場合は厳しいと言わざるを得ません。

もちろん、これは永久保証だけでなく、3年保証、5年保証、10年保証なども同じです。
あくまでも、保証はそのお店が存続できている限りに有効という事に注意が必要です。

保証の年数が長いからといって盲目的に安心だーと思ってはいけませんので、注意しましょう。

そもそも今の日本の社会で、100年以上が存続している企業なんて一握りです。
それを考えれば、100年保証という言葉に意味がない事は、よくわかるのではないでしょうか。

そもそも保証って何を保証してくれるかを知っておく

仏壇の保証ですが、何を保証するか予め知っておく必要があります。
というのも、おそらくですが思っている以上に、保証してくれるところは少ないからです。

多くのショップで、“普段通りに使っていて壊れた場合”というのが保証対象になります。
それ以外では、基本は保証対象外になるため、注意が必要です。

先ほども書いたように、仏具と違い、お仏壇は設置した後は基本的には扉の開け閉めと引き出しの開け閉めくらいしかしません。
なので、基本的に普段通りに使うというのが、そもそもあまりないという事実があります。

設置後の移動は全て保証対象外

例えばお仏壇を設置後、少し動かそうとしてぶつけたり、モノを落として欠けたりしても当然保証対象外です。

お仏壇を設置した後は、基本は動かしません。
そのため、置いた後に何か移動や落下、衝撃などが加わるのは基本的に、使っている側の落ち度と判断されます。

天災事故なども全て保証対象外

基本的に、地震や火災などの天災によるものも保証対象外です。

購入店以外の手が少しでも入れば対象外

これも当然ですが、買った後別の店などに何かを依頼したりしてしまっては、全ての保証が対象外となります。

例えば、近いからといった理由や、小さな事だし何かのついでという理由で、他の方に何かしらの修理などを依頼した場合も対象外となってしまいます。

保証期間内でも仏壇販売終了していたら代替品になる

よく勘違いされてしまいますが、お仏壇も時代の流れで流行廃りがあります。
そのため、買ったお仏壇は未来永劫販売されているわけではありません。

少しのリニューアルや改良などを経て、新しい仏壇に生まれ変わるという事もあります。

そうなると、何かしらで壊れてしまった場合、同じ仏壇をと思っても既に廃盤になっていたり販売終了している可能性があります。

そういった場合、保証期間内でも同じ仏壇ではなく、お店が指定する代替仏壇ときまっている所も多いです。
実際には同じ価格帯の仏壇で良いかの相談になる事が多いですが、必ずしも同じ仏壇が戻ってくるというわけではない点には注意しておきましょう。

大手の長期保証の場合は価格に上乗せされる事も

全国展開しているような大手の仏壇店の場合は、そう簡単に潰れないですし、だからこその長い保証期間も理にかなっているとも言えます。

ですが、そういったところは多くが残念ながら販売価格に予め盛り込まれています。

保証を使う人数がどれくらいで、といった事を予め想定した上で、じゃぁ販売価格はこれくらいにしておこうというあくまでも保証利用される事を想定した上での価格になっている事もあります。

もちろんこれが悪いという事はありません。
安心を買いたいという人もいるのは間違いないですし、壊れて買い換えるくらいならと思うのも間違いではありません。

結局は知った上で何を重視するかで自分で考えて選ぶ事が大切

お仏壇業界は良くも悪くも知らない方が悪いという文化が残っています。
業界的に常識だけど、一般人が知らない事は多々ありますが、それでもそういう名残があります。

こういった保証も販売重視、利益重視のために、言葉をうまく使いながら私たちで買えば安心ですよという事に利用する店も多くなってきています。

とはいえ、実際に個人的な感想ではありますが、初期不良でないきちんとした仏壇であれば、想定外の使い方をしない限りは数年で壊れる事はありません。

そのため、正直なところ1年保証があれば初期不良的なおかしなところはカバーできるので大丈夫かと思っていますし、10年保証や100年保証なんてものは不要だとすら思っています。
その頃までいけば、通常通りに使っていて壊れたという観点ではなくなり、保証を受けられない可能性も出てきますしね。

保証とは何をもって保証なのかという点をしっかり覚えておき、何を重視してどうするかというのを考えて選ぶようにしましょう。

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  • 公開日:2017.06.01
  • 更新日:2018.09.13

カテゴリ:仏壇

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